2016年08月28日

私を真似してね、と堂々と言えるように

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連日の夏の強い陽射しに疲れた植物たちが昨日の雨の中でみずみずしく輝いていたので、縁側(・・じゃないけど。^^;)に座ってボーッとしていたらルビーが隣にきて同じ方向を見て座りました。ちょっとの間二人でベランダを見ていたんですけど・・・。

これって模倣してるのかな?どうなのかな?

私の犬の学校で「模倣学習」というのを勉強したので、自分でも色々調べてみました。
模倣学習とは下記の様なものです。


他個体(モデル個体)の行動を観察した結果、モデル個体と同じ行動をするようになることを模倣というが、観察という経験によって行動が変化するのであるから、模倣は学習の一種であり、模倣学習とよばれている。(p.164)
人間や類人猿などの高等動物に見られる”社会的学習”と言われていますが、社会性の高い犬も、この模倣学習をすると言われています。

dog actuallyの過去記事にもあったのでご紹介しておきますね。


この記事の中にある「Do as I do」ゲーム、出来たら楽しそうですよね。
私は時々ルビーのしぐさ(そっぽを向くとか寝転ぶとか)を逆模倣して遊んだりするんですけど、ルビーの頭の上に”!”が灯ったりウキウキ感が伝わってきたりして楽しいんですよね。

でもこの「Do as I do」、ゲームとして楽しむのもいいけれど、視点を日々の暮らしに移してみて、もしかしたら何気ない生活の中で犬達が飼い主である私達を模倣しているかも・・・と考えてみると・・・。

いつもバタバタ、ソワソワ落ち着かなかったり、彼らを大声で怒鳴ったり叩いたり蹴ったり、ものを投げたり、できないよね・・・と私は思います。

模倣学習って本当に侮れなくて、「ビジュアル図解心理学」(植木理恵著 )にはこんなことが書いてあります。

ビジュアル図解 心理学 -
ビジュアル図解 心理学 -

パンデューラは、幼児の前で大人がある人形に対して罵倒しながら暴力をふるうのを見せたあと、子供達だけで遊ばせて模倣的攻撃行動がどの程度起きるかを観察した。その結果、攻撃行動の回数が増えたのである。(p.86)

人間の言葉のわからない犬達にとって、私達の行動や様子、醸し出す空気や匂い音は重要な情報源だと思います。
言葉が分からないから、もしかしたら私が大きな声で怒鳴ったら、それは私が吠えている様に見えないかな?
家の中でいつもイライラして、夫にグチグチ小言を言っていたら彼女もピリピリイライラ落ち着けないかもしれない。^^;
私がルビーのリードをグイっと引っ張ってルビーが怖かったり痛かったりしたら、自分が攻撃されたと感じて、今度は彼女は何かの時に他のものをたやすく攻撃するようにならないだろうか。

一緒に暮らす伴侶動物としての彼らに、そんなことを教えたいと思っている人はいないのではないでしょうか。
犬達に穏やかに成長して欲しいと思ったら、穏やかな自分を示すのが彼らにとっては分かりやすいのかもしれません。そして更なるリラックスに導くためにユーモアも忘れずに。

ちなみに、ルビーが我が家に来た当初、色々と行動が迷走(リビング中に排泄したりとかあれとかこれとか色々^^;)していたのは、^^;私自身が不安そうにソワソワ落ち着かないで迷走していたからかもね。^^;
感情の伝播もあるかもしれないけれど、どちらだったかはわからない。どちらもだったかもしれない。
でもわかるのは、いずれにせよ私自身が落ち着くこと、そしていつも穏やかでいること。彼女がもし攻撃的な態度に出そうになったとしても、穏やかにでもしっかりとその行動を止める事。
そういう私である方が、ルビーは落ち着けたんだということは確かなことの様です。

いつでも
「私を真似してね」
って犬達の前で言えるように、日々精進なのであります。


posted by カエデ at 00:05| Comment(0) | ルビーとの取り組み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月18日

「犬のハズバンダリートレーニング」で見えてくるもの


昨日はCDSの座学に参加いたしました。メインはハズバンダリートレーニング、それも”犬の”「ハズバンダリートレーニング」だった訳ですが。

ハズバンダリートレーニング(husbandry training)は、「受診動作」と訳され、もともとは動物園などの飼育動物達に診察や診察の際の保定などをストレスなくやらせてもらえるようにするトレーニングのことを言います。

ポイントは、いくら犬や猫がこちらがして欲しい体勢をとってくれても、嫌々やっていたり、仕方ないから我慢していたり、興奮していたりするのではなく、”リラックス”した状態でそれらができること(受け入れられること)なのかなと。

”受信動作”だけれど、形だけを作ろうとするのではなく、ワンコさんニャンコさんの心の状態を考えてあげたいと思います。
ほわ〜んとリラックスしたまま抱っこさせてくれたり、爪を切らせてくれたり、体のあちこちを触ってもうっとりしたままでいてくれるかな、とか。

そんな関係になる為にはやはり普段から飼い主である私が彼らの身体や心に丁寧に接してあげることが大切で、犬や猫にとって怖い人、一緒にいて居心地の悪い人であってはダメなんですよね。
だから、犬を服従させる為に無理やりホールドスティールしたり、しつけを理由に彼らを叱って委縮させたりすることはハズバンダリートレーニングとは正反対のことだと私は思っています。

そして”ほわ〜んとリラックス”は、家の中にいる時だけでなく、お散歩時も同じなんだな・・・。と今回は強く思いました。
”お散歩時 = リードで犬と飼い主が繋がっている時” です。
リードで繋がれてお散歩するのはワンコさんにとっての日常です。だから”日常を心地よいものに”と考えるのだとすればお散歩時のリードワークは彼らにとって心地よいものにしてあげたいと思いますし、ということはこのリードワークも”犬にとっての”ハズバンダリートレーニングと深い関係があるんだなと思ったのです。
オンリードでもノーリードの感覚で歩けるように、そして更にその先・・・先生の様にリードワークだけで興奮しまくるワンコさんをリラックスに導けるように・・・なりたいなあと心から思います。

私のリードワークの課題は端的にいうと、
リードを”ゆるめる”。
それもしっかりと、且つ優しく”止める為に緩める”
かなあ。
緩め過ぎはそのあとのリードワークが(犬にとって)雑になるから、緩めるけど緩め過ぎない、というのもポイントかな。


ルビーはとても大人しい犬なので、あまり文句を言わない分、私が気づかずに我慢させている事(リードワーク含め)や取り組んでいないことがあったなと、頭の中に色んなことが浮かんできます。
それでも文句を言わずにそれはそれとして割り切って日々をルンタッタ過ごしてくれているルビーを見ていると、ああもっともっと幸せにしてあげたい!と思うのです。

大人しい犬はキャパが大きいというのもあるかもしれませんが、こちらが気づかないだけで本当は言いたい事だってあるんじゃないの?人間だったら絶対文句言ってるだろうと。^^;人も大人しい子の悩みは見過ごされがちですもんね。

でも犬はとてもピュアだから、好きな飼い主さんを恨んだり自分はなんて不幸なんだなんて思わないかもしれないけれど、だからこそ彼らに甘えずに、飼い主としてより暮らしやすい環境を、幸せを提供してあげたいと思うし、それが私自身の幸せでもあると感じます。

”犬に何かをさせる”のではなく、”犬が何かをされることをリラックスしたまま受け入れられる”というのが彼らにとっても(そしてやる側の人にとっても)幸せなんじゃないかなと思うようになりました。

夏目先生の記事の中で最近読みかえしていたもの。ハズバンダリートレーニングと関係があるんじゃないかなと思った記事です。


「おいで」を最終系から教えるのだって、まずは自分がその子にとってリラックスできる存在でなければなりません。

ハズバンダリートレーニングは、犬がこちらの望む行動をしてくれるようにトレーニングすること、かもしれませんが、その前に、私達に身体を触られる事が嫌じゃないとか、むしろ好き、でないと、喜んでその体勢にはなってくれないんじゃなかなと思います。
喜んで、そしてリラックスした上でこちらがする動作を受け入れてくれる、またこちらの望む動作をしてくれる、というのがお互いにとって幸せなのだろうなあと。

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ここでふと、チニタにはしてるけどルビーにはあまりしていないあることが頭の中にポン!と浮かんできましたよ。^^;
実は私ルビ子を仰向け抱っこ、あまりしたことない・・・ということに気づきました。

(注:この”仰向け抱っこ”、巷でいう犬を服従させる為のホールドスチールやその延長のルックアップ法などとは違います。勘違いされてしまうと大変なので、私が目指す仰向け抱っこはこちらの記事にあるものです。↓


仰向け抱っこ。チニタとは当たり前の様にやってるのに(うっとりしてくれます)、なぜ!^^;
というわけで、私とルビーの取り組みはまだまだ続きます。
”取り組む事自体が楽しい”(勿論ルビーも私も)を実践していきたいと思います。
だってハズバンダリートレーニングですもんね、取り組む過程全てが楽しくないと!
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posted by カエデ at 17:12| Comment(0) | セミナー・講演会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月21日

世の中には良いものが沢山!作戦

前回の記事の中に書きました【世の中には良いものが沢山!作戦】とは、なんぞや?^^;

これこそがチャーリードッグスクールの”名前を呼んでおやつ”という取り組みによってつくられるもの・・・というお話しをしてみたいと思います。

ルビーと良い関係を作りたくて必死だった2009年頃に、CDS夏目先生の記事を前々年までさかのぼって読ませて頂いていたけれど、まだまだ”名前を呼んでおやつ”の意味がわからなくてもがいてました。
それでも「こんなんでいいのかなあ」と思いながら、^^;明るくルビーの名前を呼びながら彼女におやつをあげていましたね。その頃読んでいた記事。

●くどいようですが、名前を呼んでおやつ 
http://charliemama3.hatenablog.jp/entry/2009/10/08/060000

その後お散歩トレーニングに参加しながら引き続き学び、”名前を呼んでおやつ”がポジティブな古典的条件づけのネーミングのことなんだということがわかって、名前以外の様々なものもワンコさんにとって”良いもの”にしていけるということがわかりました。

私の場合、私がルビーに”良い人”と条件づけられることも含めて”名前を呼んでおやつ”という古典的条件づけの取り組みだと思ったので、叱ることも一切やめました。

この取り組みで作った良い印象のもの(好子)を使って、嫌いなものも良いものに徐々に変えていくこともできます。
その辺のことを説明されている記事もご紹介させて頂きます。


●さらに、”名前を呼んでおやつ”のカテゴリーはこちらです。


犬や猫が生得的に好きなものの印象を、特に好きでも嫌いでもないものに条件づける取り組みとしての”名前を呼んでおやつ”。
そしてそうやって丁寧に作り上げた良いものを使って、嫌いなものまで良いもの(又は大袈裟に反応しなくても良いもの)に変化させることを目指す”名前を呼んでおやつ”。
(食べものが使えない場合には優しい語りかけやスペースを尊重してあげること、その動物種のシグナルを使う事も、彼らにとってはきっと良いものであると私は思っています。)

そして、その取り組みの中で作り上げられるワンコさん(猫さん)にとって最大級の良いものは・・・飼い主である自分、なんですよね。
犬や猫達の嫌いな物にも打ち勝つくらいの強力な良いものとして自分を作り上げることができる取り組みが”名前を呼んでおやつ”なんだなと私は思っています。

それがどんな時に自分を助けてくれるかということを、私は愛猫を見送った時に思い知りました。
【世の中には良いものが沢山!作戦】のヒントになる事が書かれていると思います。手前ミソですが、2012年の記事です。


今読むと、追記したくなることもあるけれど、でもあの頃の私でさえこの取り組みによってどんなに励まされていたことか。

こんな風に、”名前を呼んでおやつ”は、我が子を天国に送り出すその瞬間にも、暖かいものを心に抱かせたまま彼らを送り出すことができる希望に満ちた取り組みだと思っています。

その子に問題があるのどうの・・・という事ではなく、
その子を大切にしたい、という気持ちが取り組みを支えいつの間にか自分が変化して、そしてまたいつの間にかお互いの関係が変化してる。

”変化させるために取り組んだから”というのじゃなくて、気持ちの上の順序としては逆なんですよね。
取り組みを支える温かいものが自分の中にあってそれに気づいて突き動かされて、そしてそういうものが周りにも沢山あってそれらに勇気をもらって、そうやって進んで行くうちに色んなものごとが好転する。そういう取り組みだと思います。

私とルビーは関係が悪くなってから”名前を呼んでおやつ”の取り組みを始めました。しかもルビーは成犬でした。でもやりなおせた。
いつからでも取り組めるんですよね、取り組もうと思えば。

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「犬といつでもいつまでも」っていうのは、チャーリードッグスクールで教えて頂いた”名前を呼んでおやつ”という古典的条件づけの取り組みの経験を、自分なりに表現したものです。

真摯に取り組むことができれば犬とはいつからでもやりなおせるし、例えワンコさん(猫さん)が虹の橋を渡った後でも、彼(彼女)の事を思い出せばまるで彼らが側にいるかのように温かいものがあなたの心に甦るに違いありません。いつまでも、ずっと。

posted by カエデ at 17:11| Comment(0) | 古典的条件づけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする