2015年08月27日

”叱らない”の意味と理由(2)

”叱らない”をお勧めする理由について続きを書いてみたいと思います。

●犬の当たり前の欲求や要求を否定してしまっていないか

例えば、人間の赤ちゃんが泣いている時にそれを叱る人っていますか?いませんよね。^^;あ、お腹が空いたのかな?おむつがぬれてるのかな?眠いのかな?とか考えると思います。
それに赤ちゃんでなくても、誰でもビックリすればわっ!って声がでると思います。

それから、インターホンが鳴ったとして、
「お母さん、誰かきたよ」
って言われた時に
「コラ!」
って叱るひともいないと思います。

人が新聞読んだり、名刺交換したりすることを叱る人もいないですよね。
(散歩中に他の犬の排泄の匂いを嗅いだり、自分も残したりすることを指しています。これをすることによって犬は社会欲が満たされます。)

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何が言いたいのかと言うと、
私たち人間は、まだほんの小さな赤ちゃん(子犬)を怖がらせていないだろうか。
思わず声が出ちゃった!というような生理学的反応まで叱っていないだろうか
犬からしたら当たり前で大切な行動をダメって叱っていないだろうか。

安易に叱る事で、犬の当たり前の欲にフタをしてしまっていないか。
犬を悲しませていないかな?


人間だったらこういうことかな?ああいうことかな?って思いながら、言葉の通じない赤ちゃんにも優しく接すると思うのですが、犬になるとなぜかそれができなくなる私達・・・。なぜ?^^;

犬と人間の感情脳って似てるんだそうです。
犬に感情がないと思っている人は今はもうほとんどいないと思いますが、もちろん感情はあって、その部分を司る脳は人間も犬もほとんど同じなんですって。
だったら犬にも同じように、優しさをもって接したい。
人に優しく接した時、自分もほんわか心が温まるように、犬もきっと同じです。私は同じでした。

何か困難にぶち当たった時、手を引いて大丈夫だよって導いてくれる人が、自分のことを何も分かってくれない好きでもない人だったら手を振りほどきたくなるはずです。
犬も同じだと思うんですね。

トレーニングというと隅に追いやられがちな犬の感情面のお話しですが、とってもシンプルでとっても大切なことで、一緒に生きていくのであれば一番大切なことではないかなと思います。
ルビーとの関係がひと山超えた時、まず一番最初に必要だったのに私に足りなかったのは、相手を思いやる事、優しさを持って接することだったんだって、過去の自分を振り返ってみて改めて思ったのでした。大切にされるべきものが大切にされなければ、トレーニングやしつけと言っても犬に伝わるものが(犬が受け取るものが)全然違ってきてしまうなと感じています。


posted by カエデ at 18:40| 叱らない・罰を与えない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月26日

少し遠目で見てみます

ちょっとブレイク♪喫茶店
細かい部分のお話しが続いているので今日は大きな視点での投稿を一つ残しておこうと思います。
FBの投稿からです。今まで書いてきた”叱らない”と”自分を良いものとして条件づける”ということと繋がっています。

 犬と暮らす上で大切なこと。
それは犬を怖がらせたり悲しませたりしないということかな。生きていれば避けられない驚きや悲しみは必ずあると思うからそういうものは仕方がない(一緒に乗り切れると思います)と思うけれど、人側からあえてそういうものを与えない(取り去る事で悲しませることも含めて)。
その上で、犬が社会に受け入れられる様に、穏やかな介入を自分が出来るようになることが大切なのかなと、今は思っています。

多くは、”犬を怖がらせたり悲しませたりしない”と言う部分を大切にされないから結局”穏やかな介入”が犬に伝わらないのかもしれない。
だから「○○があって、その上で△△」の、○○の部分は外せないと思うのだけど・・・。



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大切なことって本当はすごくシンプルなのかもしれません。
家庭犬の幸せ。ちょっと力を抜いて、コーヒーでも飲みながら一緒に考えてみませんか?
ちょっと力を抜いた時、あなたは楽になりませんか?犬もきっと同じだと思いますよ。


posted by カエデ at 21:26| 叱らない・罰を与えない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月25日

”叱らない”の意味と理由(1)

前回の記事で”叱らない”をする、という「日本語的にどうなの?」という表現にしたのにはひとつ理由があって、
”〜ない”
という表現だと行動にうつしずらいとか、受け入れられにくいらしいとか、そういうお話しを聞いたことがあるからです。

なのでもっと積極的に行動にうつせるように
”○○しない”をする!
という表現にしてみました。
日本語として正しいかどうかはわかりません。^^;

でも実際私がルビーに対して叱らないと決めた時は、そのくらいの強い気持ちを持って挑んだのを覚えています。

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批判やら反発が多そうなこの”叱らない”をお薦めする理由は他にも色々あります。

●まず安心を与えたい

正しい”叱り”を理解して体現できる人って、この日本にどのくらいいるのかなあと考える事があります。私もずっとわからずにいました。だからあえて”叱らない”という言葉をつかっているというところもあります。

「犬の欲求階層」というのがあります。dog actually というサイトのこちらの記事を参考になさって下さい。 ⇒ 「犬の欲求階層(3)」

犬に対する”叱り”と呼ばれるものが、実はこの欲求階層の底辺にある”命の安全”という一番大切な欲求を脅かしてしまっているのではないか?というのが、”叱らない”をお薦めしたい理由の一つでもあります。

「叱らないとわからないから」という理由で犬達に怒りをぶつけ、彼らをただ怖がらせたり追い詰めたりしていないかどうか、ちょっと立ち止まって考えてみて頂きたいのです。大声で怒鳴ったりリードショックをしたり、体罰を与えたり、していませんか?
一緒に暮らしている人が怖い存在だったら、犬はいつもびくびく飼い主さんの顔色をうかがいながら暮らさなければなりません。そしてその警戒心は過剰な吠えや咬みなどの問題へと繋がってくる可能性もあると感じています。
私たちが”犬の問題行動”とするものは、実は私達人間が作り出してしまってはいないだろうか?という問いかけでもあります。

また、叱り(怒り)はエスカレートしやすいので”一切叱らない”くらいの意気込みで環境を整え(叱りたくなるような環境をつくらない)るといいかもしれません。
せっかく頑張ってきたのにある時思わず叱ってしまった・・・ドヨーン。となる事も予想されます。でもそこでドーンと落ち込まないことも大切かも。手(パー)
落ち込んだ気持ちはすぐに切り替えて、また笑顔で叱らない歴更新を目指す、くらいの仕切り直しができる方が楽しく取り組めていいかもしれません。
犬って案外気分の切り替えが人間より上手いなと感じていて、だから飼い主さんが
「あ、やっちゃった!」ふらふら
って思っても
「ごめんごめん」
って気持ちを切り替えれば、その気持ちの切り替えにすんなりついて来てくれる気がします。
ネガティブな空気を長引かせないのがコツかな。やりだすと自分もはまると思います。ネガティブを引きずらないので気分がいいもんですよ。

こんな感じで、一緒に生活するのだから、お互い楽しく穏やかな存在でいたいですね。
その為にワンコさんにまず与えてあげたいのは叱られることによる恐怖や警戒心ではなく、安心やリラックスかなと思います。

”叱らない(怒らない)”でいることはワンコさんの中に”自分は受け入れられている、何をしても大丈夫なんだ”という大きな安心感を産むと思いますし(何をやっても大丈夫、な中で出てくる行き過ぎた行動は穏やかに停める必要がありますが、それについては別途書いてみたいと思います。)
そういった深く愛されたという経験はワンコさんの中に自信を育み、自信は彼らのキャパシティを広げ、そういう子はやっぱり穏やかだと思います。人間でもそうですよね。自信のある人ほど始終穏やかではないでしょうか。(たとえ心の奥底に燃えるものを持っていても。)
だから、新しく迎えた子や子犬、また関係がこじれてしまっているワンコさんとの関係を取り戻す為にも”叱らない”をぜひ!と思います。

続きます。


posted by カエデ at 16:09| 叱らない・罰を与えない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする