2016年07月14日

「ルビーが不安を感じるとき」 ^^;


犬飼いさんだったら結構ご存知の方も多いと思いますが、テンプル・グランディンさんの「動物が幸せを感じるとき」を読み返しています。


テンプルさんのもう一つの著書「動物感覚」もオススメです。


牛や馬、犬や猫の目に、感覚に、世界がどんな風に写っているか、何が怖くて何が不安で、どんなことが落ち着くのかなどが書かれています。そういうことを知るのは自分と違う種の生きものと楽しく暮らす為のヒントになるし、新しい気づきもくれるし、ワクワクするんですよね。

私はこの本を始めて読んだ時、自分の子供のころを思い出しました。子供の脳って大脳新皮質がまだ十分発達していなくて、ある意味(人間以外の)動物に近いから、動物達に自分を重ねるのも無理もないと思ったし、自分の中に彼らと同じものがあるんだと思うと嬉しくて仕方ありませんでした。

「動物が幸せを感じるとき」の13ぺージ辺りから、アレチネズミの常同行動についての実験が紹介されています。

自然な環境下では穴やトンネルを掘って暮らしているアレチネズミを、土や砂のない研究室の檻の中で飼うと、”穴を掘る”ようなしぐさを常同的にする(常同行動)ようになる。この常同行動は、穴を掘りたいという生理的欲求のもとに行われるのか、それともそうではないのか。
そこで土の入った檻と、あらかじめ巣(穴)が出来上がっている檻を用意し、アレチネズミを入れました。
すると、、、

土の入った檻に入れたアレチネズミは土を掘って穴ができたら掘るのをやめ、
最初から土に巣が出来上がってる檻に入れたアレチネズミは、一匹も常同行動をしなかった。
という結果がでたのだそうです。

それを受けてテンプルさんがこう言っています。

この結果は穴を掘る動作の常同行動が、掘る欲求ではなく外敵から守られた場所に隠れる欲求から来ていることを物語っている。アレチネズミは、掘りたいのではなく、安全だと感じたいのだ。
(p.14)

これを読んで、私はルビーの留守番中の吠えに悩んでいた頃のことを思い出したのでした。

留守番中何時間でも吠え続けるルビーを見て、なんとかして吠えを止めなきゃ!って思ってました。
何はともあれとにかく”吠え”を止めないと、って。
でもそんな私はルビーの”吠え”にばかり注目していて、彼女の感情(どうして吠えているのか)というところまで考えてあげられていませんでした。

ルビーは吠えたくて吠えてたんじゃなくて、不安だったから吠えていた。つまり安心したいから吠えていた。
だったら、
「とにかくなんでもいいから吠えをとめなくちゃ」
じゃなくて、
「安心させてあげて」、その上で吠えなくならないと、根本的な問題解決にはならないのですよね。


なのにあの頃の私は叱ったりはぐらかそうとしたり、色々していましたね。^^;
ネットで色々調べると、コングにおやつを沢山詰めて置いていって上げましょう、と書いてあったりして試したけど、最初はコング見向きもせずに吠えてました。
不安でどうしょうもない時に「はいこれ食べて♪」って・・・。^^;
「いらんわーい!」ってなりますよね。^^;

「豚と人間の脳を解剖して、それぞれの脳の旧皮質を見くらべても、両者の違いがわかるのは専門家だけだろう。人間の脳は、豚の脳と比べると新皮質がはるかに大きいが基礎となる情動を司るのは新皮質ではなく、脳の旧皮質だ。
 人は精神的につらいとき、何とかしたいと思う - いやな気持ちを忘れていい気持ちになりたい。これは動物でも同じだ。」
(p.15 )

人間の情動と動物の情動を司る脳は似ている。
もし私が不安を感じていたら、優しいひとは「大丈夫だよ」って言ってくれるはずと思います。
ルビーもそれを求めていたんだろうなあ。

色々勉強してきた今、不安(から来る吠え)を叱るのは、コミュニケーションが成り立っていないだけでなく、ますます相手を不安にさせると思うし、
逆に諦めるまで吠えさせておくというのも、身体への負担や、学習性無気力になる可能性があることを考えると、どちらも”犬が安心する”ということとは程遠いんじゃないかなと思っています。

ルビーの場合、ケージでのお留守番を段々とフリーにしていったり、他の記事でも書きましたが、思う存分後追いさせてあげたり、【世の中には良いものが沢山!作戦】(とは呼んでいませんでしたが。^^;後日書きたいと思います。)などの様々な取り組みを並行して行う事で、お留守番中不安になるかもという私の不安^^;もなくなり、今ではきっと私の帰りを楽しみにしながら(大概眠りながら)待ってくれていると思っています。

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posted by カエデ at 22:52| Comment(0) | ルビーとの取り組み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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