2016年12月02日

適性飼養を”社会化”という視点から考える

今日は、埼玉県朝霞市で活動する「動物との共生社会を目指す会 Vest.」さんの展示会場にて、『犬と猫の適性飼養を”社会化”という視点から考える』という内容で、約1時間お話しをさせて頂きました。

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メンバーの方が写真を撮ってくださってましたのでお借りしました♪

お話しさせて頂くに当たって、改めて適性飼養ってなんだろう?と思い、”適性飼養&朝霞市”で検索してみると、市のサイトがヒットして、そこにこんなことが書いてありました。

ペットを飼うというのは、その生涯にわたり愛情と責任を持つことです。ただ餌や水を与え生かしておくことではありません。自分のライフスタイルやペットと過ごせる時間、経済的なことなどを考えて、「飼いたいペット」より「飼えるペット」を選びましょう。
(市のホームページより引用。)

では、この愛情とか責任というのは、どういうことなのかな?
私達の愛情は正しくワンコさん猫さんに届いているのかな?
責任を持つ、ってどういうことだろう?
もしかして、犬目線、猫目線で見ると、今まで人間目線でしてきたことが違う見え方をするのではないかな・・?

ということで、吠えや、逃走、攻撃など、一般的にワンコさん猫さんの問題行動とされるものを、”社会化”という視点で考えてみました。

社会化とは・・・

ある個体が発達・成熟とともに所属する環境条件下において適切な認知的、情緒的、社会的行動を学習していく過程をいう。その動物においても社会化は種特異的に社会に適応するうえで必須である。
(略)
特に犬などの伴侶動物においてはヒト社会への社会化が重視されている。
(行動生物学辞典より引用)

社会に適応する・・つまり世の中の様々なものごとに慣れる、ということかなと思います。私が学ぶ犬の学校でもよくお話しにでるのですが、嫌いなことにも大袈裟に反応しないでいられるようになる(吠えたりパニックに陥ったりしない)、というようなことかなと。

犬や猫との暮らしの中のお困りごとは、人間にとっての困りごとであるかもしれませんが同時に彼らもどうしていいのかわからなくて困っているのかもしれません。
犬さん猫さんなりの言い分があって、それは彼らが持つ”距離の概念”(こちらを参考にさせて頂きました。→「犬の安心感(犬の距離の概念) 」)を知る事や”ボディランゲージ”を感じ取れるようになることで、彼らの言い分に耳を傾けてあげることができるかもしれません。そうしたら吠えや噛みが出る前に彼らの意に沿う対応が出来、吠えを悪化させたりお手入れできなくなったりを予防できるかもしれませんね。
そして犬さん猫さんからは”この人わかってくれてる!”って、彼らからの信頼を得ることができるかもしれません。

その為にも、まずは社会化の担い手である飼い主としての自分が、彼らにとっての嫌な存在(欲求階層の底辺にある”命の安全を脅かす人”)にならないように気を付けたいです。暴力をふるったり、罰したり、押さえつけたりというのはいくら”その子の為”と思ってもしつけとは言えないですもんね。^^;模倣されて困らない飼い主、聴く耳を持ってもらえる飼い主になって、適切な介入ができることを目指したいです。私達飼い主の責任は、彼らを社会に順応させてあげること(=社会化)と言えるのではないかな?と思ったりします。

・・・というようなお話しをさせて頂きました。
市内外から10名以上の方がご参加下さり、その中には朝霞市の職員の方もいらっしゃいました。みなさま、熱心に聞いて下さり本当にありがとうございました。m(__)mそして、みなさんのペットとの日常のお話しを伺う事ができて嬉しかったです。
また、こういった機会を与えて下さったVest.さん、本当にありがとうございました。
vest.さん主催の展示会は4日までやっています。ご興味のある方はぜひお立ち寄りくださいね。


また、勉強会をやらせて頂くにあたり、上記以外で参考にさせて頂いた本はこちらです。






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2016年12月01日

動物愛護推進員の研修会

今日は、動物愛護推進員の研修会に参加しました。

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これまでと同様「殺処分ゼロ」を目指して、というお話しがまずあり、県としては、(センターに入ってくる動物を減らすことは当然ですが)センターから譲渡できる犬猫がいるということを、もっと広めたい、との言葉があり、確かに私達の様に、保護犬・保護猫の問題といつも向き合っている側からすると当たり前になり過ぎて、センターが犬猫の譲渡を行っているという周知がおろそかになっていたかなという気もします。
ということで、下記にセンターの犬猫譲渡ページをリンクしておきますね。犬さん猫さんを迎えたいと思われた方はぜひ下記サイトで情報を得てご一考頂ければと思います。センター以外にも、ここから引き出されて様々な里親会さんで新しい家族を待っているワンコさん、ニャンコさんがいるので、そちらもぜひ。

(このページから、譲渡対象の犬さん猫さんの写真ページに飛べます。(子犬は応募が多くて待って頂いている状態のようです。))

ちなみに、動物指導センターって、英語表記だと「Pet Owner's Guidance Center」なんだそうです。
日本語表記と大分意味が違ってくる気がするのは私だけでしょうか・・・。^^;

印象的だったのが、職員の方が動管法についての個人的な疑問をチラっとお話しされていましたが、内容違いますがやっぱり子犬(子猫もですが)の流通面をもっと真剣に考えなくてはならないのではないかと思います。

貴重な社会化期に(健全な飼育をされている)母犬や兄弟犬達といられないことや、早くに親元から離された子犬がショーウィンドウで陳列され、様々な人の目に晒されっぱなしになることなどは、子犬にとってもその後の犬生生きにくくなることが予想されますし、それは同時に飼い主さんが苦労されるかもしれないことを示唆していると思うからです。
犬と人、両方の幸せを考えるなら、なんとか変えていきたいですよね。

今日、職員の方が「殺処分ゼロを目指して」というプレゼンの最後に、有名なこの言葉を紹介されていました。

「国家の偉大さや道徳的な発展の度合は、その国が動物をどのように扱っているかで判断できる」-マハトマ・ガンジー

そして、

「”国家”を”人”と置き換えてもいいですよね。弱い者の立場を考える。つまり共感ですよね」

とおっしゃってました。
県の愛護推進員の研修会でガンジーのこの言葉を聞く事自体が個人的にはかなり驚きで、^^;さらに福祉的な人の在り方にまで言及されているところがちょっと今までにない感じでした。(そんなこと感じたのは私だけだったかもしれませんが。)
弱い者の立場を考えること。弱い立場の人、生きものに手を差し伸べることが当たり前の社会にしたいなと改めて思った研修会でした。


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2016年11月10日

犬だから

こんにちは。お昼過ぎまで太陽見えていたけど今はすっかり曇ってくら〜くなってきました。
ルビー、家の中でのノーズワークを元気にやってます。

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腹巻は100均のネックウォーマー。^^;

題名の「犬だから」。
「犬だから」という言葉、使う内容によってはかなり違う意味になって来ちゃうんじゃないかなとふと思いました。

犬の習性や身体の構造、それに何が怖くて何が苦しくて何が嫌いで、そして何が嬉しくて何が好きか、ということを思いやった上で発する
「犬だから」
という言葉と、
その反対に、犬が怯えても怖がっても嫌がっても、「犬だからこのくらいやっても平気」と罰を与えたり、「犬だから人の下に置いてあげた方が幸せ」と古い理論(パック理論とかドミナンス理論と呼ばれるもの)に当てはめる理由として使う
「犬だから」
という言葉には、大きな隔たりがあるなあと思いました。

恐がってる犬を「NO!」って叱ったり、飼い主を守ろうとして吠える子にリードショック入れたり、脚側歩行を教える為にぐいぐいリードを引いて首を絞めつけたり・・・。人間には出来ない様なことを犬だからと言って彼らにしてしまっていることがないだろうか。
どこかで「犬だからいいんだ」って思ってしまってないかな。

一緒に暮らしたいと思って迎えた犬だから、その種を知る楽しみを味わいたいし、そうすると何が古くて間違っていて何が新しくて犬達の為になるのかに気づけると思います。

・・・というか、沢山の人が気づけるように、発信がんばっていきたいです!^^;
だっていまだに「犬がこうこうこうするのは人を下に見ている証拠」とか「人が犬の上に立たないとうまく共存できない」とかいう記述を見るので。
”犬が人を下に見てるから”というものにあてはめてしまえば楽かもしれないけれど、犬の行動の理由はシチュエーションや個体や年齢によって変わってくる(=理由は一つではない)と思うので、もっと深く犬という動物を知ろうとすると新しい世界が開けて楽しいと思います。

言葉を話せない種の違う生きものとの生活を引き受けたのだから思いやりをもって接したいですね。



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posted by カエデ at 15:54| Comment(0) | 動物愛護・福祉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする