2015年09月12日

今のうちになんとかしないと?

関東・東北の大雨により被災された多くの方々に心よりお見舞いもうしあげます。
行方不明の方が早く見つかりますように、そして被災地の一日も早い復興をお祈りしています。


私たち犬飼い、猫飼いにとって、災害時の動物達の境遇というものは無関心でいられない事柄です。
まだそういう境遇にないうちに不安や焦りで気持ちがいっぱなってしまって、今のうちにこの子達をクレートに慣らさなきゃ、人に慣らさきゃ、吠えないようにしつけなきゃ、と色々焦ってしまうかもしれないけれど・・・。

でもそういう時こそ一呼吸おいて、焦りの中で見失いそうになっているものがないか考えてみることが大切かもしれません。

なぜこんなことを言うかと言うと、焦って大切なものが見えなくなっていた時期が私にもあるからです。思い出すだに恐ろしいあの頃の私。^^;あんな飼い主私でも嫌です。^^;

ルビーを迎えて留守番時の吠えに悩んでいた時、早くこの吠えを止めないと近所から苦情がきてしまうかもしれない。吠えない様にすることがルビーの為でもあるんだ、とどこかで焦って道を踏み外す自分の気持ちに言い訳をしていたような気がするからです。
そうやって、”早く(今のうちに)何とかしないと”という気持ちがどんな行動を生み出したかと言うと、

『厳しくしつける』
=”吠えを叱る”とか、
 ”なんとしても家の中で排泄させようとする(外で排泄させたくない)”とか、
そういう気持ちに繋がって行きました。

これらの何が問題だったかと言うと、
まず犬の習性を全く無視していること(犬にとって生きにくいことだと思います。)、飼い主がいつもピリピリしているので犬の不安や警戒心を煽ってしまうこと、生活の場である家庭がくつろげる場所ではなくなってしまうということ、
などがあげられると思います。
これらの事は犬にとってフラストレーションである事は間違いないですし、フラストレーションは過剰な吠えや問題行動と呼ばれるもの(ですが、実際は困っているのはワンコさん自身だったりしますよね)の原因にもなるでしょうし、なんと言っても犬も人も生活そのものがとても窮屈で楽しいものではありませんでした。

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本文とは関係ありません。散歩準備OKなルビーと散歩行く訳ではないけれどスタンバってるチニタ。^^;

今私が思うのは、
いざという時のことを考えるなら、犬との普段の生活を豊かにすること、普段の生活を豊かで笑顔溢れるものにすること。
そして、犬に不安や恐怖を与えたり無理解で接するのではなく、大らかでのびのびとした精神を育むことが何よりも大切なのではないかなということです。

そういう豊かな普段の生活があってこそ、災害などの非常事態下で強さ(動じない個々の強さ、飼い主と犬との関係の強さ)が発揮されるのではないかなあと感じています。

日常で起こるちょっとした危機(というには軽すぎることなど)を
「びっくりしちゃったね〜」
と笑ってやりすごしながら、犬達にとって最大級の良いものに自分がなる工夫をすること。
そうやって『私たちは大丈夫だよね』というものを楽しい日常の中でつくっていくことが大切なのではないかなあと感じています。



posted by カエデ at 14:42| Comment(2) | 叱らない・罰を与えない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月11日

思わず振り向いちゃう!

みなさんは大好きな人っていますか?
歌手でも俳優でも誰でも良いです。福山雅治でもロバレでもブラピでも(昔好きな友人がいたので^^;)誰でもOKです。
漫画の中の人でもいいですよ。^^;

道を歩いていたら不意に背後からその人の声が聞こえたとします。
その人の声が自分の名前を呼んだとします。

”えっ?♡”

って振り向いちゃいますよね?

仕事帰り、疲れ切って電車に揺られている時、
ふいに後ろから大好きな人の声がしたら、思わず振り向いてしまいますよね?
そしてとっても幸せな気分になると思います。

前に書いた記事の中で時々
”罰や叱りではない、穏やかな方法で行動を止めることができる”
というような事を書いたのですが、
これがそのことなんです。

犬が思わず
「え、なあに?」
となるような関係であれば、いざという時で声や体で介入したらこちらに意識を向けてくれるはずと思うのです。

いつもいつも、犬と接する時に良い自分を意識して接して(良いものとの対呈示)、その犬の大切な人になっていれば、いざという時こちらの介入に思わず反応してくれ、応じてくれると思うのです。
何かがきっかけで興奮したりパニクッたりしている時にも、ポトリと脳ミソ奥深くに届くようなものがあれば、ハッとこちらに戻ってきてくれると思うのです。

実際私とルビーとの関係は、叱りを止めて良い自分を作るところから変わって行きました。
叱りを止めて、ご飯を上げる時に名前を呼び、おやつをあげる時にもいちいち名前を言い、いい子だねといいながらヤギミルクを与え、^^;朝起きたら笑顔で穏やかに「おはよう♪」です。

ただ、ワンコさんにも思春期というかやさぐれ期^^;というのがあって、何をしても気に入らない機嫌が悪い、みたいな時期(や個体)もあるようです。でもそういう時期こそ叱らずに、良いもので満たして、過ぎた行動はただただそれをさせない様に止める(手や体を使って止める。罰や叱りではなく止めるだけ。)
そうやってヤサグレ期も乗り越えつつ、”え、なあに?”期^^;を目指せると思うのですよね。

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我が家の場合ルビーはもう大人犬になってから我が家に来たので思春期とかはわからなかったのですが、
チニタ(猫)がルビーのハチャハチャした動きにイラッ!とするみたいで、^^;特に彼らのご飯の支度中などは思わずルビーの首元にかぶりつく、ということをし出したことがありました。^^;
なので一時期ご飯の前はチニタにケージに入ってもらっていましたのですが(ケージの中はチニタにとって既に良いものになっています)、でも、もしかしたらそんなことしなくても止められるかも?
と思って、ご飯の支度しながら「いい子だね〜」と、かなり早い段階ですり足にて介入^^;(チニタは私が脚で介入することを全く怖がっていません)して、”絶対に”(絶対にさせないというのがポイント♪)ルビーの首元にかぶりつかせない様にし続けました。
そんな事をしているうちに、チニタはご飯の支度中ルビーにかぶりつかないで^^;いられる様になりました。

犬も常に成長の過程(行動学的な成長過程という意味でも、そして自制心を育む過程という意味でも)にあることを人間側が知っていれば、
いちいち若かったり未熟だったりするワンコさんと同じ土俵に上がらずに済むし(自分もイライラと叱ったりすること)、満たす事、過ぎた行動は淡々と制することに飼い主側も集中できるんだな、というのが、私が犬を勉強しながら感じたことでした。

”犬を変えよう”、ではなく”自分が変わる事で結果として犬が、そして犬との関係が変わった。”というのが、私自身が歩んできた道のりでした。


posted by カエデ at 22:40| 叱らない・罰を与えない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月01日

”叱らない”の意味と理由(3)

まだ続いてたの?と言う感じの”叱らない”シリーズです。^^;

こちらの記事 にも書いたのですが、犬って色んなものにポジティブな感情が条件づけられたりします。もちろんこれは犬だけでなく人間も同じだということはこの記事にも書きました。

ただ、嫌な事も条件づけられるんですよね。^^;
ポジティブなのとは反対のネガティブな条件づけもされてしまうのです。

例えば散歩中に他の犬に会って自分の犬が吠えた時
「コラ!」
って言って(まあ言わなくても^^;)リードをグイっと引いたら、グイっと引かれた首輪の嫌な刺激や、もしかするとリードを引いた時に飼い主さんが怖い顔をしていればそのこわばった表情(ネガティブな表情)が、
そこにあるものや状況に条件づけられてしまうことになります。

例えば他の犬が嫌なものだと条件づけられるかもしれないし、
”犬を連れている人(人+犬)”というのが嫌なものと条件づけられるかもしれないし、
角を曲がった時にそれが起きたら角を曲がる事が怖いと条件づけられるかもしれないし、
リードを持っている飼い主さんが嫌だと条件づけられるかもしれないし、
散歩自体が嫌だと条件づけられるかもしれないし・・・。

犬が何をネガティブに条件づけてしまうか人間にはわからないことも多いけれど、
とにかく犬にとって嫌な刺激が起こったら、その時そこにある何かを嫌なもの(とか危険だ)と感じるようになる可能性が高まります。

だとしたら
「コラ!」「NO!」って叱ることは
何を意味するでしょうか。

怖いもの、危険な人がいる生活空間で彼らは安心して生活することができるかな。
またそういう人に、犬は身を任せてくれるだろうか。
爪切りや歯磨きなど、日々のお世話を気持ちよくやらせてくれる関係になれるだろうか。
犬が年老いて飼い主の介助が必要になった時はどうだろうか。


そんなことを考えつつ日々を大切に過ごせたら、
犬達との日々はもっともっと温かいものに包まれて
いずれ彼らが旅立った後も私達の心の中で宝物としてずっと輝き続けるのだと感じています。
そしてそれはいつからでも始められるし、手遅れはないと思ってます。

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posted by カエデ at 09:38| 叱らない・罰を与えない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする