2019年11月04日

『産業動物の福祉セミナー』に参加しました♪

土曜、日曜と「公益社団法人日本動物福祉協会」主催の『産業動物の福祉セミナー』に参加してきました。
イギリスRSPCA(王立虐待防止協会)の職員の方2名(ポール・リトルフェアー氏、フィル・ウィルソン氏)からは、イギリスの産業動物の福祉の現状とこれからの展望を、そして日本からは一般社団法人アニマルウェルフェア協会の瀬尾先生、米国獣医行動学専門医の入交先生から、日本の産業動物の福祉の現状や研究結果についてお話を伺いました。(「動物福祉」は"Animal Welfare(アニマルウェルフェア)"の日本語訳です。


2020年の東京オリンピックの開催に向け、主には国外から日本の家畜の福祉について関心が寄せられているようです。
”動物の福祉”と言っても日本では、「5つの自由」を知ってはいても、その内容について突き詰めて考えたり、動物たちに対してどのようにすることが彼らの福祉を守ることになるのか、などの具体的な内容を学ぶ機会は少ないのではないでしょうか。

ただ、例えばひと昔前には”動物には感情がない”と言われていたけれど、今は”動物にも感情があることが科学的にわかっている”など、動物たちの姿を科学が明らかにしつづけている今、自分たちの考え方やふるまいを
「知ったからには変えねばならない」
と感じる機会は一生の中で何度も訪れるであろうことが簡単に予想できます。
感情や感覚のある動物を、
「どうぜ肉になるんだから生きている間のことはどうでもいい・・・のか?
というような。

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イギリスの消費者の産業動物の福祉に対する関心は非常に高く、日本との差に頭がクラクラしそうになりましたが、その消費者の声が動物の福祉を守るための法律を作り上げてきた、ということなのだと思います。
となれば、やはり私も日本の一消費者として声をあげなければねと思うのですよね。

RSPCAの方の見解では将来「魚の福祉」について考えることが避けられない日が来るだろうということでした。確かに近年では魚の情動や知覚についての新たな研究結果も出てきているようです。
そういったお話しを聞くと
「自分が口にする”肉”となる動物たちが、生きている時にどのくらい精神的・肉体的にしあわせ(とあえて書きますが)であったか」
を気にする流れは今はまだ小さな雫に過ぎないかもしれないけれども、そのうち必ず本流になって、私たちもそれを無視することはできなくなる日が来るのでしょう。

動物の福祉の問題を考える時、必ず自分の生き方を問われているような気持になるのは、きっと自分を含めた命との向き合い方を問われている気持ちになるからなのでしょうね。
イギリスと日本の違いに愕然としながらも、日本国内での取り組みや研究が始まっていることも知ることができ、希望も持てたセミナーでした。変えていくのは私たち自身(消費者一人ひとり)なのだろうと身をもって感じた、本当に充実した二日間でした。

※「伴侶動物の福祉」についてもおもいを馳せた2日間でしたが、そのお話しはまた別の機会に☆


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2019年08月27日

『犬のボディランゲージを読み、人の犬的ボディランゲージを伝える講座』(2)

こんにちは。
一日おいて一昨日の続きです。

土曜日のセミナーで感じた、私たちヒトが犬に対してやりがちだなと思う勘違い(=ボディランゲージの読み間違い)の二つめが、前回の最後にでてきた「支配性理論」を当てはめてしまうことだなと感じています。

■主従関係が逆転しているから?

犬が吠えたり噛んだりというとき、
「ヒトとの間の主従関係が逆転しているから(だから力でねじ伏せて人間がリーダーだと教えなければいけない)」
と思っていたり、そう教えられる人がまだいるかもしれません。
フセをすることが服従のしるしだと思って無理やりその形をとらせようとばかりしていると、彼らの
「ねえ落ち着いて」
というメッセージを見落としてしまうかもしれません。

* * * * * *

また、服従という意味では、彼らが同族相手に時々どう理解したらいいのか悩んでしまうボディランゲージを示すことがあります。
たとえば、成熟した大人犬やキャパシティの広い犬が子犬の前で寝転がってお腹を出したり、背中を丸めて歩いたりなど、弱弱しいボディランゲージをあえて彼らがしている・・など。

お腹を見せるというその行動ひとつ見たら弱い犬なのかな?と思うかもしれませんが、普段の様子からそういうものを感じない犬がそういう行動をとるとき、別の意味が見えてくるよね?怖がったりしているわけではないのにそういう行動をするのはなぜだろう?

というところまで先日の講座では考えました。そこまで考えてボディランゲージを理解しようとすると、犬の素晴らしさがしみじみとわかるような気がします。いや、本当は生きものってどんなものでもそうやって多面的に捉えないとわからないものなのかもしれません。

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この話をしていると必ず思い出すのがルビーのことです。
彼女は普段のお散歩で犬に会うとビューンと距離をとることが多い犬でした。私はそれが相手から逃げているように見えて、彼女は犬が怖いのだと思っていた・・・というお話はブログにもよく書いてきたことです。
でも、初めてお散歩トレーニングに参加した彼女の姿(沢山の犬がいる場所で喜びのあまり走り出した。)を見たら、犬が怖いわけではなく犬らしい言葉を使っていただけだとわかったのでした。


でも、そのルビーがある日の散トレでパピーちゃんと走り回っている時に突然コロン!と転がってお腹を見せるという行動をしたのです。
怖がったり劣位の犬というわけでもないのにお腹を見せる・・どういうこと?って。


土曜日のお話しからすると、彼女はきっと興奮を鎮めたくてわざと自分が負けたみたいな恰好をとったのかなと、後になって理解するようになりました。
そういうのを見ていると、犬って落ち着きたい生きもので、だから成熟した大人犬は
「ねえ落ち着こうよ」
とおどけたりわざと劣位の犬がするような行動をとって、その場を宥めながら生きているのかなと思うようになりました。これって生きものとして見習いたい・・・。だから、私にとってルビーは先生だったなと思います。

相手や自分を落ち着かせようとフセをしたりお腹を見せたりするのを、
「服従している」(=だから何かあったら犬を服従させなければならない。
とずっと思い違いをしているのは惜しい事だと私は思います。

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大昔、ヒトは協力して狩りをするすべをオオカミ(犬)から学んだと言われています。
何度も書いていますが、オーストラリアの先住民族アボリジニの文化には
「犬のおかげで人間になれる」
と言う言い伝えがあるそうです。(「動物感覚」テンプルグランディンより。)

現代のヒトも、そんな姿勢を持つことができるのではないだろうか・・。
古代から脈々と続くイヌとヒトとの歴史の上に自分と自分の犬の暮らしもあって、さらに新しい歴史をつくっている最中なのだと思うと、共に暮らせたことが幸せだったと感じずにはいられません。
この幸せを彼らに伝える為に、私も彼らの言葉(ボディランゲージ)を使えるように成長したいと思っています。

今回のセミナーでお話しがあった、”犬のボディランゲージをどんな風に使うのか”、はまた別の機会に。(実はこれまでも記事にしていますが。)もしくはチャーリードッグスクールの「犬の森」へどうぞ☆


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2019年08月25日

『犬のボディランゲージを読み、人の犬的ボディランゲージを伝える講座』(1)

こんにちは。久しぶりの投稿です。
昨日は『犬のボディランゲージを読み、人の犬的ボディランゲージを伝える講座』(主催:チャーリードッグスクール夏目先生)に参加してきました。

犬のボディランゲージを学びその意味をとらえ(=理解し)、次に自分も彼らの言葉をつかってこちらの意図を伝えられるように。そこまでを学びます。

「どうしてそんなことをわざわざ勉強するの?」と思いますか?

でも犬を迎えたら彼らを幸せにしたいと思うのは当然だし、彼らを可愛がりたいと思うならそう思っていることを犬に伝えたいですよね。
家庭犬にまず必要なことは、自分が暮らしている場所が安心できる場所だと感じること。大前提としてそれが必要だと思います。
だからこそ、
「一緒に仲良く暮らしたいんだ。(戦いたいわけじゃないんだよ)」
を犬に伝えられるようになれたらいいなと思いませんか?

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でも犬のボディランゲージを知らないと、私たち人間は彼らが言っていることを間違えて解釈することがとても多いようです。
そんな私たちがやりがちな勘違い(=ボディランゲージの読み間違い)を二つお話ししてみたいと思います。

■”攻撃的”なのではなく怖がっているのかもしれません

私たち人間は犬に吠えられたり噛もうとしたりしている犬を見ると、ついつい攻撃と捉えがちですが、彼らのボディランゲージをよくよく見ると実は怖がっているというのがわかったりします。でも実際にそのような状況下で落ち着いて見るということは難しいので勘違いしやすいですね。だからこうやって何でもない時に学ぶことはとても意味のあることだと感じています。何でもない時に落ち着いて学べば、いざという時に
「あ、このボディランゲージは怖がっているということだな」
ってわかると思います。

「動物が幸せを感じるとき」(テンプル・グランディン)によると、恐怖システムは怒りシステムを活性化するそうです。
そして犬たちのその怒りの表現が人間にとっては攻撃なのですよね。
だからまずは犬が怖がっているということを理解できればその時点でやろうとしていることをやめてあげれば(=恐怖の対象を取り除いたり距離をとる。)良いということがわかります。だから、怖がっているというボディランゲージを知ることは大切なのですね。

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犬同士の間では序列をつくる彼らですが、人間との間ではそれはないと言われている犬たち。
犬のボディランゲージを学ぶと、上記のように犬のことを勘違い(怖がっている犬を攻撃的と)したり、犬が人を支配しようとしていると考えたりしなくてすむと思います。
逆に言うと、
犬が人との間に序列を作ると言っている人はボディランゲージを知らない・・・のかもしれません。

だからボディランゲージを学ぶと良いなと思う事のひとつに、私たちの勘違い(ボディランゲージの読み間違い)の中でも最も多いであろう
『支配性理論』に惑わされないですむ、ということが挙げられると思います。

・・・と、長くなりそうなので明日に続きます。

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