2016年08月18日

「犬のハズバンダリートレーニング」で見えてくるもの


昨日はCDSの座学に参加いたしました。メインはハズバンダリートレーニング、それも”犬の”「ハズバンダリートレーニング」だった訳ですが。

ハズバンダリートレーニング(husbandry training)は、「受診動作」と訳され、もともとは動物園などの飼育動物達に診察や診察の際の保定などをストレスなくやらせてもらえるようにするトレーニングのことを言います。

ポイントは、いくら犬や猫がこちらがして欲しい体勢をとってくれても、嫌々やっていたり、仕方ないから我慢していたり、興奮していたりするのではなく、”リラックス”した状態でそれらができること(受け入れられること)なのかなと。

”受信動作”だけれど、形だけを作ろうとするのではなく、ワンコさんニャンコさんの心の状態を考えてあげたいと思います。
ほわ〜んとリラックスしたまま抱っこさせてくれたり、爪を切らせてくれたり、体のあちこちを触ってもうっとりしたままでいてくれるかな、とか。

そんな関係になる為にはやはり普段から飼い主である私が彼らの身体や心に丁寧に接してあげることが大切で、犬や猫にとって怖い人、一緒にいて居心地の悪い人であってはダメなんですよね。
だから、犬を服従させる為に無理やりホールドスティールしたり、しつけを理由に彼らを叱って委縮させたりすることはハズバンダリートレーニングとは正反対のことだと私は思っています。

そして”ほわ〜んとリラックス”は、家の中にいる時だけでなく、お散歩時も同じなんだな・・・。と今回は強く思いました。
”お散歩時 = リードで犬と飼い主が繋がっている時” です。
リードで繋がれてお散歩するのはワンコさんにとっての日常です。だから”日常を心地よいものに”と考えるのだとすればお散歩時のリードワークは彼らにとって心地よいものにしてあげたいと思いますし、ということはこのリードワークも”犬にとっての”ハズバンダリートレーニングと深い関係があるんだなと思ったのです。
オンリードでもノーリードの感覚で歩けるように、そして更にその先・・・先生の様にリードワークだけで興奮しまくるワンコさんをリラックスに導けるように・・・なりたいなあと心から思います。

私のリードワークの課題は端的にいうと、
リードを”ゆるめる”。
それもしっかりと、且つ優しく”止める為に緩める”
かなあ。
緩め過ぎはそのあとのリードワークが(犬にとって)雑になるから、緩めるけど緩め過ぎない、というのもポイントかな。


ルビーはとても大人しい犬なので、あまり文句を言わない分、私が気づかずに我慢させている事(リードワーク含め)や取り組んでいないことがあったなと、頭の中に色んなことが浮かんできます。
それでも文句を言わずにそれはそれとして割り切って日々をルンタッタ過ごしてくれているルビーを見ていると、ああもっともっと幸せにしてあげたい!と思うのです。

大人しい犬はキャパが大きいというのもあるかもしれませんが、こちらが気づかないだけで本当は言いたい事だってあるんじゃないの?人間だったら絶対文句言ってるだろうと。^^;人も大人しい子の悩みは見過ごされがちですもんね。

でも犬はとてもピュアだから、好きな飼い主さんを恨んだり自分はなんて不幸なんだなんて思わないかもしれないけれど、だからこそ彼らに甘えずに、飼い主としてより暮らしやすい環境を、幸せを提供してあげたいと思うし、それが私自身の幸せでもあると感じます。

”犬に何かをさせる”のではなく、”犬が何かをされることをリラックスしたまま受け入れられる”というのが彼らにとっても(そしてやる側の人にとっても)幸せなんじゃないかなと思うようになりました。

夏目先生の記事の中で最近読みかえしていたもの。ハズバンダリートレーニングと関係があるんじゃないかなと思った記事です。


「おいで」を最終系から教えるのだって、まずは自分がその子にとってリラックスできる存在でなければなりません。

ハズバンダリートレーニングは、犬がこちらの望む行動をしてくれるようにトレーニングすること、かもしれませんが、その前に、私達に身体を触られる事が嫌じゃないとか、むしろ好き、でないと、喜んでその体勢にはなってくれないんじゃなかなと思います。
喜んで、そしてリラックスした上でこちらがする動作を受け入れてくれる、またこちらの望む動作をしてくれる、というのがお互いにとって幸せなのだろうなあと。

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ここでふと、チニタにはしてるけどルビーにはあまりしていないあることが頭の中にポン!と浮かんできましたよ。^^;
実は私ルビ子を仰向け抱っこ、あまりしたことない・・・ということに気づきました。

(注:この”仰向け抱っこ”、巷でいう犬を服従させる為のホールドスチールやその延長のルックアップ法などとは違います。勘違いされてしまうと大変なので、私が目指す仰向け抱っこはこちらの記事にあるものです。↓


仰向け抱っこ。チニタとは当たり前の様にやってるのに(うっとりしてくれます)、なぜ!^^;
というわけで、私とルビーの取り組みはまだまだ続きます。
”取り組む事自体が楽しい”(勿論ルビーも私も)を実践していきたいと思います。
だってハズバンダリートレーニングですもんね、取り組む過程全てが楽しくないと!
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posted by カエデ at 17:12| Comment(0) | セミナー・講演会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月18日

「ドッグトレーニングとトレーナーに望むこと」犬の学校に参加して

昨日は、チャーリードッグスクール”犬の学校”に参加致しました。

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終了後、れあれあさんで頂いたパンケーキ♪

「ドッグトレーニングとトレーナーに望むこと」
というテーマで、先生を始め、参加されたみなさんの色んな意見を伺いました。

犬に優しい方法をとりたいと思う方々の中にいると、世の中やっとそういう方向に進み始めたのかなと錯覚しそうになるけれど、実はまだまだそうではない現状がありますね。

動物愛護推進員をしていても、”命は大切”とは言いつつも、動物福祉の細かい部分まで考えている人は少ないんだなという印象が強いです。
でも命が大切と考えるなら、動物の福祉まで考えて、そしてそれと深い関わりのある『犬の欲求階層』(犬の場合)まで考える必要があると思います。そしてその欲求階層の中でも一番大切な”生命の安全”が満たされているか、それも体の安全だけでなく心の安全(犬自身が安心感を感じられるか)を考えないわけにはいかないはずだと思っています。

犬達は飼い主と一緒に暮らしているので、飼い主さんもある意味満たされて、幸せである必要がある訳で。
だからこそ、飼い主さんが
「自分はあの子にあんなことをしてしまった」とか
「寂しかっただろうに、心細かっただろうに」など、
犬を想って悲しくなるようなものを"良いもの"として人に紹介してはいけないのではないかと思っています。

また、飼い主(人)が幸せであることが大切だけれど、人間側だけが一方的に楽しければいいというものではなく、そこから一歩進んで、自分の好きな動物が幸せになる為なら自分が変わる事は厭わない、そしてそういう自分である事が幸せ、と感じられる事が大切なんだと思うようになりました。これは私自身、常々確認しながら生きています。(というか、確認せざる負えない状況に陥るので。^^;)

人も犬も、今できる最善のこと(それが最終目標からは程遠いものでも)を「大丈夫、その調子」って応援され励まされ続けることでその時々を乗り越え、より良い方向へ段々と導かれるんだなあ・・・と。これは実際にそういうことを目の当たりにしたり自分が体験したりしてきていることなので、そんな大らかな姿勢がもっと大切にされるといいなと思いますし、この姿勢は生きやすさに通じると思います。

相手を過剰に矯正したりコントロールしようとすることは、結局は相手を委縮させたり心の幅を狭めたりすることになると感じていて、それは犬も同じで彼らからすると虐められてるって感じることがあるかもしれません。

ただ、生きものって未熟だとどうしても弱いものに対してそうなりがちだと思うのです。
でも、犬のことを動物福祉に則って勉強していくうちに、弱い立場の命を悲しませたり虐めたりするのっておかしいしよね、自分も苦しいよね、でもそういうものと決別することで自分も苦しみから解放されるよね、ということに気づかされます。
これって犬だけでなく人間にも言える事で、自分が弱くなった時、自分を取り巻く社会が優しくありますように、と願うのは誰でも一緒だと思います。
では今の自分がどうあるべきなのか。
これからどうなって行きたいのか。
犬を想いつつ人としての在り方を考えた一日でした。

posted by カエデ at 01:33| Comment(0) | セミナー・講演会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月12日

犬のハズバンダリートレーニング

チャーリードッグスクールの「犬のハズバンダリートレーニング」座学に参加致しました。ちなみに誰でも(一般飼い主でもトレーナーでも獣医さんでも看護士さんでも誰でも)参加できる座学です。

先生のブログ。
「〜嬉しい感情の貯金〜」
http://charliemama3.hatenablog.jp/entry/2016/06/12/064953

ハズバンダリートレーニング・・・
検索して頂ければお分かり頂けると思いますが、日本語では主に「受信動作訓練」と呼ばれるもので、(主に動物園などの)動物たちが診察や診察の際の保定などをストレスなく楽に受け入れてもらえる様にするトレーニングのことを言います。

ただ、犬という生きものをよくよく観察してみると、ちょっと我慢させて歯磨きとか、ちょっと辛抱させてハーネス着用とか、人間が少々無理を強いても我慢してくれるというのが、古くから人と共に生きてきた彼らの特殊なところかもしれません。

猫だったら何かあった時大声で叱るなんてことはおろか、リードを付けること自体難しい子も稀ではないと思いますし、横を歩けとばかりにリードショック入れたりしたら本気で怒って腕にかぶりついてこちらが大怪我を負わされる・・・そして二度と近寄ってきてくれない・・・^^;
なんて事になりかねない、と思ったりします。(そんな猫のことも私は大好きなんですけど。^^;)

そんな、ある意味特殊な犬達ですが、彼らの中にも人間と同じで色んなタイプの子がいて、
色々きづいて気になってしまう繊細な子や、あまり細かいことは気にならないキャパの広い子など、色々です。
それに、我慢できる子だって、我慢させ続けているとある時我慢の限界が来るかもしれませんもんね。
だからこそ、どんなタイプの子でもみんな同じように我慢せず”楽みながら”いつの間にか保定や日々のお手入れが平気になる、むしろ楽しみになる、というようなトレーニングなら、犬達だけでなく飼い主である私たちにとってもそれはとても喜ばしいことではないでしょうか。

我が家の犬と猫(ルビーとチニタ)は、どちらも比較的大らかな性格な方だと思うので、私自身から何かをされるということは受け入れてくれやすいのですが、ルビーは一度抜歯を経験し、その直後から(痛かったのでしょうね)歯磨きが苦手になった時期がありました。
しかもその後耳も遠くなったのでクリッカー音も使えなくなったので、(生得的強化子である)おやつを食べさせながら歯磨き、というところに戻って、今は食べさせたり食べさせなかったりしながら、歯磨きをやっています。有り難い事に、ルビーは歯磨きが嬉しいままのようです。なぜそれがわかるかというと、私が歯ブラシを持つとすっ飛んできてくれるからです。

でも他に、ルビーに無理を強いてやっていることはないだろうか・・・。昨日の座学はこんな風に、ふと自分を顧みる時間でもありました。

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チニタとの遊び、名付けて”ベンツ”。^^;彼も喜んでいるようです。ゴロゴロ言ってるので。
歯磨きへ向けての遊びでした♪今もやってます。


とにもかくにも、まずは自分が犬に大好きになってもらうことが大前提のトレーニングだと思うので、そんな自分を作る事ができたら彼らと一緒に暮らす飼い主としては飼い主冥利に尽きると思います。
楽しく遊びながら犬達と仲良くなって、犬達の一生に訪れるかもしれない困難を、怖がらず怯まず力強く乗り越えて行ける自分を、これからも作っていきたいと思います。
posted by カエデ at 16:37| Comment(0) | セミナー・講演会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする